【開校に寄せて】
私たちの新しい学校がオープンしました。

「どんな学校なの?」と聞かれて上手く答えられず、悩んだ日々もありました。
でも今、やっと方向が見えてきたところです。
ひと言で言えば「わくわく学校」
それも「一生ワクワクするための学校」なのです。
「こんな学校にしたい会」が私たちの活動のスタートでした。7年前子ども達が通う地域の学校をもう少し居心地よくできないかとPTAや公民館で出会った友人と始めた学校を変える活動です。教育行政に提案をしたり、市民向けオープンミーティングを開催したり。でも言うは易し、されど・・・学校を変えるって難しい。不可能とさえ思えてきた頃に出会ったチャータースクールというカタチ。「これだ!」と飛びつきました。その後の構造改革の流れの中で
「特区」を利用すれば市民が新しい学校を創ることができる!
と大きな希望が生まれました。
それからは特区&特区、チャーター&チャーターで明け暮れました。そしてまた新たな出会いがありました。デンマークのグルントウ゛ィとアメリカのマイク・マクナマス。この二人との出会いが(すでに亡くなった方々ですが)私たちに大きな指針を与えてくれました。
学びの基本は自分がわくわくできること。そして学びは一生続くもの。学びを若いうちだけの学校教育に限定するのではなく、生涯の楽しみとして捉えるという視点が定まりました。
だから「一生ワクワクするための学校」なのです。
でもこれって突然、私たちの前に現れたものではありません。その小さな芽は
「こんな学校ってあり?」シリーズで取り組んだ学校研究での「夜間中学」に
ありました。年齢に関係なく学べる。学びが喜びである。二つの基本がしっかりと具現されている理想のカタチです。
そこに私たちは 地球的視野と共生の理念を盛り込みました。そして生まれたのが ユニバーサルという視点です。障害の有る無しを問わず、年齢、国籍を問わず 世界と繋がる学校をつくることが私たちの目標となったのです。
今は未だ生徒二人の小さな学校です。学校と名乗るのが憚られるくらい、来月取り壊しの決まった古いアパートの一室でのスタートです。でもスタッフは喧々諤々の議論をしながら、授業の進め方やプロジェクトについて話し合っています。
私たちにできること。それは機会=出会いを提供することだと考えています。
そして感じること。「お天気の良い日は表に出てみる。ぽかぽかして気持ちが良いなあ」とか・・・またある時は本を読んだり、絵を見たり、音楽を聴いたり その中で心が動くこともあるはずです。それを誰かに伝える。それが表現することです。そこから共感が生まれる。もしそこに幸せを感じられるなら生きて行くことが喜びになる、そして自分を好きになることができる。自尊感情の回復に繋がります。そうすれば心のドアを開くことができる。そんな思いでつけた学校名が「お〜ぷん・どあ」なのです。
個人の心を開くだけでなく 家族のドアも 学校のドアも 地域のドアも開きたい。私たち一人ひとりの努力だけでは解決できないことがたくさんあります。
垣根を取り払って 皆が知恵を出し合い、ストレスやプレッシャーだらけの世の中なら まず子ども達に「そんなに急がなくてもいいよ。ゆっくり学んでいこう」というメッセージを届けたい。時間はたっぷりあるのです。
入試までに学ばなければ と思うと焦ってしまいますが、学校を出ても、社会人になっても リタイアした後でも いつでも学べると思えば安心です。年をとれば 経験を積んだ分、若い人に伝えられることが多くなる。否!年をとればとる程、学びたいという思いが強くなるかもしれません。学ぶ姿を子ども達に見せてほしい。そんな出会い=機会を用意したい。そのうちに子ども達自らが機会をつくり出せるようになる。それが本当の学びだと考えています。
いつからでも始められる学び、知りたいと思ったときが「その時」なのです。
そのためには大人の私たちが常に学ぶことが楽しいという姿を見せなくては!子どもに夢を尋ねないで、大人が夢を語りましょう!これが私たちの合い言葉。
大人になることは楽しい。大人になっても学ぶことができる。いつでも誰でも入れる学校 それが私たちの学校です。
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